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vol.15
伊藤さんと中山の商店街放送
中山の商店街に流れている音楽や大売出しの告知放送。
この商店街の放送を作っている、イトーヤの初代社長伊藤さんに
今回はお話を伺ってきました。
「街も家電も、全体がうまくまわって
はじめてひとつひとつの性能を十分に発揮できる」
中山の商店街をぶらぶらしている時に、『今かかってる放送は誰がやってるの?』と知人に尋ねられ、伊藤さんに会いたくなった。
中山北口商店街、参道、14号線沿いと、街角のスピーカーから流れる大売出しの告知や音楽。この商店街の放送は街の電気屋さん、イトーヤの伊藤さんが作っているのだ。
「商店街の放送の選曲はこの街に合うかどうか。もし『街』って音楽があったとしたらそれは騒音ですよ。家で静かに音楽を聞くのと違って、街には自動車の音やいろんな音がある。商店街の放送はその騒音の上にさらに音を重ねることだから難しいんです」と伊藤さんは教えてくれた。
春先に流されるウグイスの鳴き声も、CDからとったものではなく知人のウグイスの鳴き声を録音して作った中山オリジナルのものだそうだ。音源をミキサーで作製したら、まずMDに録音。テープだと表面から裏面に変わる時、無音の時間ができてしまうからだ。しかし14号を境に参道の方のスピーカーはMDが使用できないタイプのため、録音したMDを使ってテープも作製する。そして放送の音源を流す時には、必ず伊藤さん自身が商店街の端から端まで実際に歩きチェックするそうだ。歩きながら調度良いリズムか、住民にうるさくないか、切れているスピーカーはないかなど、街の人々の気持ちを考えながら歩く。
商店街の放送にかける伊藤さんの細やかな手間に、すごいですねぇ、と口にしたら「結局は商売繁盛のため。うち1軒だけのお店ががんばってもうまくいかないんです。街も家電も似てるんですよ。家でどんなに性能のいい薄型テレビを買ったって、それをぽんと置いただけでそのテレビの性能が十分にだせるわけじゃない。家にはテレビだけじゃなくてエアコンも冷蔵庫もある。それら全部の家電がうまくまわってはじめてテレビも十分な性能を発揮できるんです。街も自分の店がよくなるためにはまわりの店と一緒によくならなくちゃうまくいかないんです」と、電気屋さんらしい粋な答えが返ってきた。
中山の商店街放送は街をひとつに繋ぐ見えない配線となって中山を廻っている。それを伊藤さんは十分に力を発揮できるよう、試行錯誤を繰り返しながら放送を作り続けているのだ。
中山の商店街放送の生まれる場所に潜入!イトーヤさんの二階にあるミキサー室です。大売出しのアナウンス等をしているのは、ヤマハ教室のピアノの先生がなさっているそうです。 |
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イトーヤさんの外観写真。
昭和33年からの、老舗の街の電気屋さんです。
住所 : 本中山2-16-10
Tel : 047-335-1108
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