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vol.13
アルテサーナの植草さん
JR下総中山北口の商店街にある世界の民芸品店「アルテサーナ」。
世界の珍品逸品の集まった不思議なお店です。
店主の植草さんに今回はお話を伺ってきました。
「”盗まれるんじゃないか”ってことに神経を使うより、
”お客さんがそんなことやるとは思わない”って思ってる方がいい 」
---中山北口商店街、アルテサーナ。所狭しと店中に陳列された品々。アジア雑貨のお店かと思えば南米の置物があり、その横にトトロのメモ帖があったりもする。
---店主、植草さん。口数あまり多くなく、日焼けた肌に大きい眼。若いようにも仙人のようにも見える。店、店主ともどもどこか謎めいていて、アルテサーナはいつも好奇心をそそられる。
「もともと広告業界で働いていたんだけど、いいものを宣伝するより実際に自分でそのものを扱いたくてこの店を始めたんだ」と植草さんが語るこの店は創業30年。単価の安い雑貨の店としては老舗級の歴史がある。「お客さんや商品のターゲットを絞ってとかよりも、いいと思ったら流行やジャンルに関わらず、お客さんに提供したいって思う」と植草さん。流行がきてもすたれてもいいものはいい。あくまでマイペース。でも問屋は流行のサイクルで動くから、植草さんには流行から外れたものを探す手間が発生する。問屋で仕入れをやめてしまった商品を探して、100軒も200件も問屋を探し歩いた時もあったそうだ。「こんな僕みたいな考え方だけじゃこの店は続かなかった。周りの人達が応援してくれたから今の自分があるっていつも思う」という植草さんの気持ちが、中山まちおこし役場等のボランティア活動の協力に繋がっているのかもしれない。会があれば早く行ってお茶の準備をしてくれていたり、会場を提供してくれたりと、縁の下の力持ちとなっていつも動いてくれる。「なにかやるのは自分のためだと思ってるから、損な役回りだとかは思わないんだよ」と植草さんはのんびり笑った。
お話を伺っている最中にお客さんが呼ぶ声がした。山のように陳列された商品で、呼ぶ人の姿までは見えない。「こんなセキュリティじゃ商品が盗まれちゃうよってよく言われる。もちろん盗まれたら大変だけど、でも”お客さんに盗まれるんじゃないか”ってことに神経を使うより、”お客さんがそんなことやるとは思わない”って思ってた方が自分にとっていいんじゃないかなって感じるんだ」そう言って植草さんはお客さんの声の方へと席を立った。さらっと言った植草さんのこの言葉。人を信用できなくなってきている昨今の世の中、なかなかそう言える人は少ない。尊敬の念で商品の山へと消える後ろ姿を見送った。
アルテサーナのお店。「アルテサーナ」とはスペイン語で「職人」という意味だそう。南米の民芸品を中心とした世界中の商品が入口からぎっしり!
「世界の民芸品店 アルテサーナ」
本中山2-18-4 |
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大正時代の植草さんの家。「鶏卵問屋植草」というおみやげ屋さんで左側が休憩所になっていた。
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植草さんは3代続く中山の人。大正時代には今のアルテサーナのお店があるところでおみやげ屋さんを営んでいたそうです。 |
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